モチェのアシカ

2017年年末から2018年年初にかけて開催された《古代アンデス文明展》(国立科学博物館)で見たアシカの土器をもとに起こした図案。やはり3次元を2次元に落とすのは難しい。もとの土器はもっと怪しい感じで、見るだに楽しかった。魚なんかくわえちゃって(笑)。「『こっち見るな』って感じ」とは一緒に見に行った友人の言。さて、ペルー海岸部にはアシカが生息しており、モチェの人々は棍棒で狩って食料やものづくりの材料に利用したらしい。ただ、宗教美術によく登場することから、単なる食料ではなく、モチェの世界秩序を構成する一員として尊重されていたのだろう、と、展覧会の図録に解説が載っていた。

発表時期 2018年5月

国  籍 ペルー

由  来 モチェ

モチェはAD 0~700年ごろにペルー北部海岸で栄えた文化圏。立体造形に優れ、黄金をはじめ数々の美しい工芸品を残した。大きくて水の豊かな川から用水路を引いて、砂漠を農地に変えていった。つまり、「灌漑農業」を積極的に行う農業先進国だったらしい。