フクロウ

フクロウが神の使いとされるのはアンデス文明に限ったことではないが、モチェなど北海岸部で表現の対象となったのは森林に棲む中大型のフクロウではなく、小型のアナホリフクロウだったと思われる。実際にチクラヨでもトルヒーヨでも近郊の遺跡を訪れたときに目にした。今でも頻繁に見られるのだから、当時の人々にとってはもっとずっと身近に見られる存在だったろう(ネズミを捕ってくれるから駆除対象にならないしね)。

モチェにおいてフクロウは夜の神の家来で(ただし夜の神自体がフクロウ顔で表されることもある)、死者の世界と生者の世界をつなぐ使者だったかもしれない。額飾りや首飾りにもよく登場する。このデザインはそれらをまとめた(つもりの)ものである。

発表時期 2019年8月

国  籍 ペルー

由  来 モチェ

モチェはAD 0~700年ごろにペルー北部海岸で栄えた文化圏。立体造形に優れ、黄金をはじめ数々の美しい工芸品を残した。大きくて水の豊かな川から用水路を引いて、砂漠を農地に変えていった。つまり、「灌漑農業」を積極的に行う農業先進国だったらしい。